モラルハラスメントと夫婦喧嘩の違いは?
ご相談にいらっしゃるお客様の中には,お話をうかがう限りでは明らかなモラルハラスメントを受けているにもかかわらず,モラルハラスメントを受けている自覚がない方が実は多くいらっしゃいます。モラルハラスメントとはどういったものか,夫婦喧嘩とは何が違うのかについて,ご説明いたします。
1.モラルハラスメントの特徴
モラルハラスメントとは,言葉や態度等によって,相手の人格や尊厳を継続的に傷つけて,その恐怖や苦痛によって相手を支配し,思い通りに操る暴力のことをいいます。
モラルハラスメントの定義に性別は関係ありません。
男性(夫)が加害者で女性(妻)が被害者となることがある一方で、男性(夫)が被害者で女性(妻)が加害者となることもあります。
しかし、社会全体を見るとモラハラ被害を申告する割合で言えば、女性(妻)が被害者となることが多いようです。
当事務所にモラハラを理由としたご相談にいらっしゃる方も女性が多いです。
モラルハラスメントをする人の特徴としては、
1.外面は良い
他者がいる場所では,うまく「良い人」を演じることが出来る人が多いので,第三者からはモラルハラスメントだと気付いてもらえないことが多いです。そのため,第三者である友人に相談しても,夫婦喧嘩程度にしか思ってもらえないことがあります。
2.プライドが高い
他者の評価を気にする人が多いので,えてして社会的地位がある人が多いです。
3.両親も癖が強い
モラルハラスメントをする人の両親(特に母親)も,非常に癖の強い人が多いです。困りに困って相談しても,「あなたが悪いんじゃないの」と突き放して非難してくることが多くあります。
4.独自のルールがある
モラルハラスメントをする人は,自分独自の(自分に都合の良い)ルールを作っていることが多いです。そして,そのルールに照らし合わせて,逐一「お前が悪い,約束と違う」と執拗に罵ってきます。
2.モラルハラスメントと夫婦喧嘩の違い
モラルハラスメントと夫婦喧嘩の最大の違いは,上下関係があるかどうか,相手のことを「怖い」と感じるかどうかだと思います。
夫婦喧嘩であれば,あくまで対等な関係で互いに主張したいことを主張するため,相手を怖いと感じることはなかなかありませんが,モラルハラスメントの場合は,「相手を支配し,思い通りに操る」ので,上下関係があります。そのため,相手のことを「怖い」と感じます。
相手との間に上下関係があったり,相手のことを「怖い」と感じることがある場合には,単なる夫婦喧嘩の域を超えて,モラルハラスメントを受けている可能性があるため,一人で悩まずに,一度弊所にご相談ください。
モラルハラスメントをしている側にしてみれば,自分の思い通りに操ることができる人がいる状況は快適であるため,この環境を維持しようとします。そのため,簡単に別居や離婚に応じてくれません。そして,仮に応じるとしても,あまりにもこちらに不利益な条件を提案してきます。
お客様の中には,少しでも早くこの状況から解放されたいがために,相手の提案する不当な条件で応じようとする方もいらっしゃいます。しかしながら,親権や養育費,財産分与といった離婚の際の決め事は,今後の10年20年の生活に大きく影響が出てくるため,一度弁護士にご相談することを強くおすすめします。
弊所は初回相談であれば,30分無料で承っておりますので,ご相談だけでも気兼ねなくいらっしゃってください。
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