カサンドラ症候群とは
カサンドラ症候群とは、発達障害の一つである「アスペルガー症候群(ASD)」の配偶者やパートナーをもつ方が陥る不安や抑うつなどの心身の不調をきたす状態のことをいいます。
アスペルガー症候群は共感能力やコミュニケーション能力の欠如を特徴としているため、アスペルガー症候群の夫は、時として
・妻の気持ちを理解せず、妻を傷つける暴言を吐く
・自己中心的な行動をする
・自分のルールを作り、妻がそれにしたがわないと激しく怒る
などのモラハラを行うことがあります。
このようなモラハラを受ける妻は、こちらが尽くしても愛情が返ってこないことで「報われない」という感覚に悩まされます。
また、夫が何を考えているか分からず、いつ感情が爆発するかも分からないため、常に夫の機嫌を窺い、びくびくしながら生活するような状態になることもあります。
アスペルガー症候群の夫からモラハラを受ける妻は、蓄積された心理的負担によって「カサンドラ症候群」とよばれる状態に陥っていくと考えられます。
カサンドラ症候群のチェックリスト
カサンドラ症候群の症状として
・抑うつ、無気力
・慢性的な疲労感
・パニック障害
・めまい、片頭痛
・自律神経失調症
などが挙げられます。
しかし、カサンドラ症候群の妻の悩みは多くの場合、周囲に理解されません。
アスペルガー症候群のモラハラ夫は、外面がよく、職場ではむしろエリート社員であることも多いため、そのような夫との関係に悩むことを周囲の人が理解してくれないことがしばしばあるためです。
モラハラ夫との生活がつらくて離婚したい場合
アスペルガー症候群の夫によるモラハラ行為がつづく場合、カサンドラ症候群の症状も重くなっていきます。
その苦しみから、離婚を考えることは、ごく自然なことです。
モラハラ夫と離婚をしたい場合には、まず別居をすることを検討しましょう。
別居して夫と物理的に距離をとることで、心理的な負担が一気に軽くなりますし、離婚に向けた協議もしやすくなります。
夫と別居することで、心が安定し、カサンドラ症候群の症状がなくなったという方もいらっしゃいます。
離婚をしたくても話し合いがうまくできないなら
離婚を決意しても、コミュニケーションがとりづらく、共感力もないモラハラ夫との離婚協議をご自身で進めていくことは容易ではなく、モラハラ夫の高圧的で自己中心的な態度によって、離婚協議を進めることを諦めてしまう方もいらっしゃいます。
そのようなケースでは、弁護士に依頼されることをお勧めいたします。
弁護士に依頼した場合、弁護士があなたと相手の間に入り、あなたに代わってあなたのお気持ちや言い分を法的な主張として伝え、交渉します。
あなたに対しては高圧的であった相手も、弁護士に対してはそれ程強気な態度をとらないことも多いです。
また、あなたが弁護士に依頼することで、相手も弁護士に依頼する可能性が高くなります。その結果、弁護士同士での交渉となり、迅速に協議がまとまるケースも少なくありません。
カサンドラ症候群で離婚を悩んだら
当事務所は主に離婚案件と相続案件のみに注力する家事部を設置しており、年間1000件以上のご相談に対応しております。
また、当事務所には数多くのモラハラ離婚案件の解決実績がございます。
カサンドラ症候群で離婚に悩まれている方は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。
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