「誰のおかげで生活できてるんだ!」という夫はモラハラですか?
夫婦喧嘩になった際、夫が妻に言い放つ言葉として
「誰のおかげで生活できてるんだ!」
というものがあります。
夫婦喧嘩の際にカッとして、つい口がすべって言ってしまいがちな言葉とも考えられますが、この「誰のおかげで生活できてるんだ!」という言葉は、モラハラ夫が発する典型的な言葉の一つとも言われています。
夫からこのような言葉を言われている貴方は、夫からモラハラ被害に遭っている可能性があります。
モラハラ夫の典型的な発言例
モラハラ夫は、言葉や態度(長期間にわたり無視をする、舌打ちをする等)によって、妻の人格を傷つけ、妻を精神的に支配しようとします。
そこで、モラハラ夫は、妻の人格を否定するような発言をしばしばするのです。
ここでは、当事務所に実際に相談に来られた方々からお聞きした「モラハラ夫の発言」をご紹介します。
「誰のおかげでご飯が食べられていると思ってるんだ!」
「こんなに稼いで、いい暮らしをさせているのに、何が不満なんだ」
「稼ぎが少ないくせに」
「俺の金ばかり使わないで、自分で稼いで来い」
モラハラ夫は自身の経済力を背景に、以上のような発言で妻の人格を傷つけることが多々あります。
他方で、モラハラ夫の中には、家計に異常に細かいという特徴ももっており、1円単位で家計をチェックし
「何を買ったか、逐一、報告するように」
などと指示する夫もいます。
また、妻の家事や育児については
「お前の不手際のせいで、こんなことになったんだ」
「お前がバカだから、こうなるんだ」
「お前の普段の躾がなっていないからだ」
「だから仕事しながら子育てができるわけがないと言ったんだ」
などと、何か不都合なことがあると全て妻のせいにするような発言をすることもあります。
モラハラ夫の暴言を理由に離婚はできる?
モラハラ夫から数々の暴言を吐かれ、離婚を考える方は多くいらっしゃいます。
それでは、モラハラ夫の暴言を理由に離婚はできるでしょうか。
結論として「モラハラ夫の暴言のみを理由に直ちに離婚すること」は簡単ではありません。
以下、その理由や対処法をご説明します。
離婚の手続きとしては、協議→調停→裁判という3段階のステップがありますが、広い意味での「話合い」である協議や調停の場合、相手(夫)が離婚することに同意すれば、どんな理由でも離婚することが可能です。
したがって、モラハラ夫の暴言を理由に速やかに離婚できる可能性もあります。
もっとも、モラハラ夫は多くの場合、妻からの離婚申入れにすんなりと応じることはありません。
モラハラ夫は妻を支配したいという心理的欲求をもっており、支配の対象である妻を失いたくない、妻の思い通りに離婚したくない等の理由で離婚に抵抗する場合が多いのです。
相手(夫)が離婚に応じない場合に離婚が認められるためには、法律上の離婚原因が必要になりますが、モラハラ夫の暴言を理由とする場合「実際に暴言があったのか」「暴言の内容はどのようなものだったのか」「モラハラ(精神的暴力)といえる暴言だったのか」「暴言によって婚姻関係を継続し難い重大な事由があるといえるのか」等が問題になります。
そのため、離婚が認められるために、一定期間の別居が必要になるケースもあります。
夫のモラハラ行為は記録しておきましょう
このように、モラハラ夫の暴言のみを理由にただちに離婚することは難しい面もありますが、離婚に向けた一歩を踏み出せば、必ずゴールに到達できます。
その際、夫のモラハラ行為がどんな内容だったのかを記録しておくことは、交渉や裁判手続きにおいて有力な材料や証拠になり得るため、重要です。
ただし、どのように記録すれば有利な証拠等になるのかという問題もありますし、すぐに別居しなければならないほど切羽詰まっている段階で証拠を確保するために別居を先延ばしにすることは得策でない場合もありますので、この点についても、一度弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。
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当事務所は主に離婚案件と相続案件のみに注力する家事部を設置しており、年間1000件以上のご相談に対応しております。
そして、当事務所には数多くのモラハラ離婚案件の解決実績がございます。
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