昭和夫婦はモラハラばかりか?
難しいテーマです。たしかに昭和の夫婦は、令和の夫婦と明らかに異なる倫理観で動いていたように思います。
他の記事でも記載しましたが、夫の妻に対する家庭内ハラスメントの根源は、古来から続く家制度、伝統的な価値観に根差したものとよく言われています。その意味で、現代の教育を受けネット上でリーガルリテラシーを高めた平成の女性・令和の女性が昭和にタイムスリップし、昭和の男性と結婚した場合、苦労することは多いのだろうと思います。そもそも、昭和初期の場合、核家族化が広がっておりませんので、「嫁入り」という文字どおり、女性は男性側の「家」に嫁ぐものであり、そこでは夫だけではなく夫の父母や祖父母といった尊属に対しても仕える立場になります。そこには明白な上下関係があり、法的にも倫理的にも社会から「家」(嫁いだ家)に対する忠誠が求められる立場にありますので、もはや自分の人生云々の世界ではないのだろうと想像されます。
一方で、昭和の男性には、高倉健さんのような寡黙で不器用な人物といった理想像が形成されていたように思います。男女の関係に上下関係が付き纏う昭和の時代でも、家庭内のことに細々と口を出さず、辛いことも黙ってぐっとこらえ、家族のためを思いながら弱音も吐かず日々仕事に邁進した男性も多かったのではないでしょうか。
そういった男性は、現在の妻の主観から見ても、モラハラ夫には当たらないでしょう。
離婚・慰謝料のお悩みに関する相談受付中【初回60分無料】
電話受付時間 | 24時間対応
※執務時間 平日9:00 - 18:00
平日18:00〜翌9:00及び休祝日での電話でのお問合せにつきましては、受付内容の確認後、担当者より折り返しのご連絡をさせて頂いて予約を確定させることとなります。
東京・神戸・福岡・長崎・熊本・鹿児島を拠点に対応中!