| 離婚 弁護士 多拠点対応|弁護士法人グレイスへお任せください

執務時間 平日9:00 - 18:00【電話受付24時間対応】

0120-100-129

メールメールでお問い合わせ

LINELINEでお問い合わせ

初回相談60分無料

0120-100-129

【2話】言葉は凶器 いつも取られる言葉の揚げ足

投稿日:
更新日:2024/11/01
小説版

話し合い

モラハラ夫に対しての違和感は、交際を開始して、割と早い段階でやってきました。

 付き合って2回目のデートのことでした。
 そのときの食事場所で、私は初めてモラハラ夫に対して違和感を感じました。

 二人で行った食事場所は、いわゆる「メイドカフェ」でした。

 私がモラハラ夫と出会った当時は、アキバ系が大流行している時期でした。
 モラハラ夫は、ネットやパソコンに強いタイプの男性であったため、メイドカフェに行くことを提案したのは、彼からでした。
 私自身はそこまで、興味のある分野ではなかったのですが、何にせよ単純な性格のため、メイドカフェに行くことに大賛成してついて行きました。

 そのメイドカフェで、料理が運ばれてきたときに、それは起こりました。

 私たちが行ったメイドカフェでは、注文した料理に、メイドさんがケチャップで文字を書いてくれるサービスがありました。

 モラハラ夫が頼んだ料理にも、メイドさんがケチャップで文字を書いてくれることになりました。
 そこで、モラハラ夫は嬉しそうに、メイドさんに対して、「○○くんって書いてくれるかな」と発言したのでした。

 私は、その様子を見て、楽しそうだな、嬉しそうだなと感じたため、モラハラ夫に対してふと、冗談を言いたくなりました。
 私は、モラハラ夫に
 「なんか、やらしいね(笑)○○くんだって」と軽い冗談を言いました。

 この”やらしい”と言う言葉がまずかったようです。
 その場の空気が一転してしまいました。

 確かに、私の発言自体もまずかったのは否めません。

 しかしながら、その瞬間からモラハラ夫に何を言っても、無反応になってしまいました。
 食事をしながらも全くの無言、無視でした。

 食事が終わり、そのメイドカフェを出て、早足で、どんどん私をおいて歩き出しました。
 ようやく口を開いたのはそこから大分経ってからでした。

 モラハラ夫は私に対して、私が、これまで見たことのない態度や口調で「やらしいってなんなの?俺はお前にそんなこと言われる筋合いはない」と言ってきました。あんなに優しいと思っていた人が、一変しました。
 私はひたすら謝りました。謝り続けました。
 ですが、状況は好転することはなく、モラハラ夫はその後も私を無視し続け、私は、とにかく謝り続け、帰宅してからもメールで何度何度も謝りました。 

 そして、ようやく話しが出来るようになったのは、それから2日後のことでした。

 一般的にモラハラ夫は、ひどい時には1ヶ月以上などと長期間の無視が続き、妻を精神的に追い詰めていきます。
 無視という行為はいじめでもよく使われているように、人としての価値を認めず自尊心を奪い劣等感を与える行為です。
 モラハラ夫が妻を無視するのは、妻を支配するためです。

 それから、私とモラハラ夫とのこういったやり取りは、珍しいことではなくなりました。

 持って2週間。
 平均にして1週間に1回。
モラハラ夫が私の発した言葉に何か引っかかりを感じて、別の言い方をすれば、言葉の揚げ足をとってキレる、無視をする。

 これが繰り返され、私はどんどんモラハラ夫の支配下に入っていくのでした。

清武 茶々

離婚・慰謝料のお悩みに関する相談受付中【初回60分無料】

0120-100-129

電話受付時間 | 24時間対応

※執務時間 平日9:00 - 18:00

平日18:00〜翌9:00及び休祝日での電話でのお問合せにつきましては、受付内容の確認後、担当者より折り返しのご連絡をさせて頂いて予約を確定させることとなります。
東京・神戸・福岡・長崎・熊本・鹿児島を拠点に対応中!

【著者情報】


家事部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:45028)

2007年 慶應義塾大学法学部 卒業

2009年 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了

2010年に司法試験に合格し、東京都内の法律事務所を経て、2014年より弁護士法人グレイスにて勤務

プロフィールはこちら>>