以前「妻が病気になったなら」と題して、私が病気になったときのモラハラ夫のエピソードを2回に渡ってご紹介させていただきました。
今回は、モラハラ夫が病気になったときのエピソードをご紹介させていただきます。
はじめに申し上げておきます。モラハラ夫が病気になると非常にタチが悪いです。
とは言いましても、モラハラ夫は在宅で仕事をしているため、外部との接触がほとんどなく、また、外出するとなれば風邪やインフルエンザの予防のために常にマスクをしていました。
それに加えて、私もモラハラ夫に病気になって欲しくありませんでしたので、食事には気を使っており、栄養バランスを考えた食事を作るようにしていました。そのため、モラハラ夫が病気になることは私が病気になることよりも格段に少なかったです。
最初に感じたタチの悪さは、婚姻当初に遡ります。
ある真夏の日、私の仕事の休みの日に、私とモラハラ夫は、とある観光地に出かけることにしました。
その観光地には川が流れていました。
上流に近く、川幅の広いその川の川岸には、出店があったり、ちょっとした広場があったりするため、観光客や地元の人々の憩いの場でした。
人々それぞれが飼い犬を散歩に連れ出したり、子どもは水遊びをしたり、観光客は川岸で座りながら出店で買ったものを食べていたりと、様々な風景を目にすることができました。
私たち夫婦が出掛けたその日は、天気予報では猛暑日を記録しているとても暑い日でした。
それほど暑い日だったので、モラハラ夫が私にある提案をしてきました。
「この川に足をつけると冷たくて気持ちいいよ。涼もう」と言って、川の水に二人で素足をつけて、涼を取ることにしました。
川の水は、上流に近いこともあり、流れも速く、外の暑さとは打って変わって、まるで冷蔵庫で冷やしたような水温の水で、とても冷たくて、とても気持ち良かったです。
けれど、それほど冷たい水なので、数分で足がキンキンに冷えてしまいます。
にもかかわらず、モラハラ夫は数分足をつけて、冷えれば足を川の外へ出し、しばらくしたらまた足を冷水につけるということを繰り返していました。
これを繰り返すと、足だけでなく身体も徐々に冷えてしまいます。
すると案の定、身体が冷え切ってしまったモラハラ夫は、その日の夜に発熱してしまったのです。
熱は出ているのですが、身体は冷えているらしく「寒い、しんどい、だるい」と私に強く訴えてきます。
私は就寝する時間までモラハラ夫を丁重に看病しました。
お粥を作り、身体をふき、薬を飲ませて寝かしつけました。
就寝時、モラハラ夫からの申し出で、身体が冷えているから、その日の夜は一晩中エアコンを点けずにいて欲しいとのことでした。
その日は日中が真夏日でしたので、夜は熱帯夜でした。
当時、私達が住んでいたのは1DKの30㎡ほどの狭いマンションで、夫婦の寝室は同室で、エアコンを点けなければ暑くて寝ることが出来ません。
しかしながら、私も婚姻当初でしたので、モラハラ夫のために熱帯夜でも我慢することに決めて床に就きました。
床に就いて1~2時間は我慢して眠ることができました。
けれど、1~2時間後、あまりの暑さに、私は我慢ができず、モラハラ夫が熟睡している時間であればエアコンを点けていても大丈夫だろうと考え、エアコンのスイッチをオンにしたのでした。
そのあと私はすぐに眠りに入ることができたのですが、朝目覚めると、待ち構えていたのは地獄のモラハラでした。
モラハラ夫は、私がエアコンのスイッチを入れた数時間後に目を覚ましていたそうです。
「お前は、俺が熱が出ているからエアコンを点けて欲しくないと言ったのに、自分が暑いからと、自分のことしか考えずにエアコンをつけて、俺のことを何も考えていないんだな。俺のことを何ひとつ心配していないことがわかったわ。俺は悲しいよ。お前があまりにも優しさのない女で。」
モラハラ夫は私の昨夜の看病のおかげですっかり熱が下がっていたため、相変わらずの饒舌っぷりでした。
私に対してのモラハラ具合もいつもどおり激しく、その日、仕事に出掛ける間際の玄関先にまで、私に対してのモラハラをし続けていたのです。
私が仕事を終えて帰宅してもモラハラ夫の機嫌が直っていることはありませんでした。
むしろ、いくら私が謝っても許してくれることはなく、挙げ句の果てに、その日から数日の無視が始まってしまいました。
私はそのときに思いました。
この人が病気になると面倒くさいことになってしまう。
そのため、その日から本エピソードのはじめに書いているとおり、私は栄養バランスを考えた食事を作るようになり、モラハラ夫が病気にならないよう、モラハラ夫が健康的でいてくれるよう、気を付けるようになりました。
そのおかげでそれ以降、モラハラ夫は風邪ひとつひかない身体になりました。
そして、モラハラ夫がこの次に病気になったのがこの数年後。私たち夫婦の婚姻関係は終盤で、ボロボロの危機に陥っている時期でした。
その話はまた別の機会にご紹介させていただきます。
清武 茶々
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