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あなたの悩みはモラハラか?~パートナーとの関係が辛い方へ

投稿日:
更新日:2024/11/01
離婚・慰謝料コラム モラハラ

自分の悩みはモラハラなのか

「モラル・ハラスメント」という概念を最初に提唱し、モラハラ研究の第一人者であるマリー=フランス・イルゴイエンヌ医師は
「家庭におけるモラハラ被害者にとって、最初にしなければならないことは『相手からなされていることがモラハラである』と気づくことである」
と述べています。

モラハラは、一見、いわゆる夫婦喧嘩とも似ていることなどから、その渦中にいる被害者は、なかなか、自分がモラハラを受けているということに、明確に気づくことができません。

しかし、モラハラ被害者が、モラハラから脱するためには、その第一歩として「自分が受けているのは、モラハラという精神的暴力である」ということを認識することが必要不可欠なのです。

モラハラに気づきづらい理由

なぜ、モラハラ被害者は、自分がモラハラを受けているということに気づきづらいのでしょうか?
その理由として、次のようなことが考えられます。

①モラハラは「精神的な」暴力である

「モラハラ」は、言葉や態度によって、相手の人格を継続的に傷つけ、その苦痛や恐怖によって相手を支配し、思い通りに操ろうとする「精神的な暴力」です。
殴ったり、蹴ったり、引きずり回したり、首を絞めたり・・などといった身体に対する暴力であれば、それがなされたことは明確であり、被害者にとって「暴力を受けたのかどうか」を迷うということは、あまり考えられません。
ところが、モラハラという精神的暴力は、身体に対する暴力のように分かりやすい形でなされるわけではなく、証拠も残りづらいため、その被害者は「自分が本当に被害を受けているのか」ということに自信が持ちづらいという特徴があります。
そのようなことから、モラハラ被害者は、自分がモラハラを受けていることに気づきづらいのです。

②モラハラ加害者は「外面」がいい

モラハラ加害者は、多くの場合「外面」がいいといわれています。家庭内では、相手に対し、陰湿で、執拗な攻撃をしかける加害者ですが、一歩、外へ出れば、社交的で、人当たりがよい人物であることが多いのです。
このように、多くのモラハラ加害者は、職場や近隣で、高い評判を得ています。

そのため、モラハラ被害者は、
「そのように高い評判を得ている相手が『モラハラ』という加害行為をするわけがない」
「相手から受けているのが『モラハラ』ではないか、などと感じてしまう自分のほうが間違っているのだ」
などと考えてしまい、自分がモラハラを受けているということに気づくことができないでいるのです。

③夫婦げんかとどう違うの?

相手(夫や妻)のすることや態度に、ついカッとなったり、イラついたりして、ケンカに発展してしまう・・
いつの時代でも、どんな夫婦の間にも「夫婦げんか」というものは存在します。
家庭内でのモラハラは、一見、そんな夫婦げんかと似ているため、それが「モラハラ」であると気づきづらいという側面もあります。

しかし、「夫婦げんか」と「モラハラ」には、明確な違いがあるといわれています。

「夫婦げんか」においては、互いに対立はしているものの、お互いの意見の違いをぶつけ合う、という意味で、双方向のコミュニケーションがなされています。
これに対して、モラハラにおいては、加害者が被害者を一方的に痛めつけるという、一方通行の関係があるだけで、本当の意味でのコミュニケーションはなされていないのです。

また「夫婦げんか」の場合は、程度の差はありますが、しばらく時間のたった後、それぞれが「自分にも悪いところがあったな」「あいつの気持ちも分かるな」などと「反省」することが多いものです。
これに対して、モラハラ加害者は真の意味での反省をすることがないといわれています。
モラハラ加害者は、被害者を痛めつけることを何とも思っておらず、それが正しいことだとすら思っています。
ときに、モラハラ加害者が、相手に優しい態度を示したり、謝罪したりすることもありますが(「ハネムーン期」といわれる現象です)、それは、真の反省に基づいてなされるものではなく、支配の対象である相手を自分のもとに留めておくためのテクニックなのです。

自分がモラハラを受けているかどうかを知るためには

①常に「悪いのは私」という思考回路になっていないか

あなたは、家庭内で、何か不都合なことが起きるたびに
「こうなったのは、私が悪い」
「私が間違っているから、こんなことが起きてしまった」
などと、自分を責める思考回路になっていないでしょうか?

多くのモラハラ被害者には、このような特徴がみられます。
被害者は、モラハラ加害者から

「家計のやりくりもできないのか」
「部屋をまともに片付けることもできないのか」
「子どもの躾がなっていないのは、お前のせいだ」

など、継続的に【悪いのはお前】【お前は価値がない】というメッセージを受けつづけます。
その結果、自尊心を奪われ「悪いのは私」という考えを持つようになってしますのです。

もし、あなたが、常に「悪いのは私」と考える傾向があるなら、あなたはモラハラを受けている可能性があります。

②自分は悪いことをしていないのに責められていないか

「自分が悪い」という罪悪感を、いったん脇において、ふり返ったとき、あなたが夫(または妻)から責められたのは、本当にあなたが悪いことをしたからでしょうか。

冷静に考えれば、相手から責め立てられたり、バカにされたりした「理由」は、とても理不尽なものではありませんでしたか?

モラハラ加害者は、一見、もっともそうな理由をつけて、あなたを攻撃しますが、客観的にみれば、その論理には筋が通っていないということが、多々あります。

もし、ご自身が悪いことをしていないのに責められているなら、あなたはモラハラを受けている可能性があります。

③専門家に相談してみる

パートナーとの関係に辛さを感じている方にとって、モラハラに関する情報を集め、ご自身がモラハラを受けているのか、真剣に検討してみることは、とても重要なことです。

もっとも、ご自身で判断がしづらい時には、専門家に相談してみることが有効です。
モラハラの心理的な問題に関しては、カウンセラーに相談することができます。
モラハラを理由に離婚したいなど、モラハラに関する法律問題に関しては、弁護士にご相談ください。

「モラハラ」という概念は、近年、かなり浸透してきているものの、まだ歴史が浅く、理解の不十分な専門家がいることも事実です。
そこで、ご相談される際には、モラル・ハラスメントに精通した専門家を探されることをお勧めします。

モラハラで離婚するためには

多くのモラハラ加害者は、簡単にパートナーとの離婚を受け入れません。
調停や訴訟になった場合、モラハラがあることによって、ただちに離婚が認められるわけでもありません。

しかし、別居をする、有効な証拠を残す・・など、適切な手段を積み重ねてゆけば、モラハラ加害者との離婚をすることができます。

離婚に向けて、どんな準備をしていく必要があるか、行動の指針を得るためにも「モラハラかもしれない」と思われた場合には、お早目に弁護士にご相談ください。

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【著者情報】


家事部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:45028)

2007年 慶應義塾大学法学部 卒業

2009年 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了

2010年に司法試験に合格し、東京都内の法律事務所を経て、2014年より弁護士法人グレイスにて勤務

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