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モラハラが原因で別居を考えているが決意できない方・進め方が分からない方へ

投稿日:
更新日:2024/10/02
離婚・慰謝料コラム モラハラ

モラハラ被害を自覚したら「別居」を検討する

モラハラ夫は「妻に対する優越的な地位を保ちたい」という強い欲求から、執拗に妻の人格を否定し、尊厳を奪い、妻への支配を確立します。
モラハラ夫のこのような「欲求」は非常に根深く、モラハラ夫が「変わる」ことはほぼ期待できません。
モラハラ夫の被害から逃れるためには、モラハラ夫のもとを物理的に離れて、その支配から脱するしかないのです。

モラハラ被害を自覚することができたら、とるべき行動は「別居」です。
別居は、モラハラ夫の被害から脱出するための唯一の方法であり、また、モラハラ夫と離婚をするためにも必要不可欠なプロセスです。

別居のタイミング

別居すべきタイミングはケースバイケースであり、人それぞれです。
実際、別居をするには、現実的に色々な準備が必要であり、その準備にかかる時間は人それぞれだからです。

しかし、モラハラ夫からの被害によって、あなたの心が悲鳴をあげる状態にまでなっている場合には、できる限り、早急に、別居に踏み切ってください。

いざとなれば、様々なサポートを受けることによって、別居しても何とかやっていくことができます。
何よりも、あなたの心を守ることを優先する必要があるのです。

別居に踏み切れない理由がある?

モラハラ被害から脱出するためには、モラハラ夫と別居することが不可欠なステップになります。
しかし、モラハラ被害を受けている方の多くは、なかなか、モラハラ夫との別居の決断をすることができません。
それは、なぜでしょうか?

夫に何をされるか分からなくて、怖い

多くのモラハラ被害者は「夫に別居のことを話したら、何をされるか分からず怖い」とおっしゃいます。
モラハラ夫からの被害を受けてきた方にとって、このように恐怖を感じることは、仕方のないことです。
実際、妻から別居したいと伝えられたモラハラ夫は、多くの場合、激しい抵抗を示します。
「お前が一人で生きていけるはずがない!」
「そんなことは、絶対に許さない!」
などと言って、あなたを引き留めるでしょう。

モラハラ夫は、支配の対象であるあなたに強い執着をもっています。
(それは、愛情とはまったく異なるものです)

だからこそ、モラハラ夫は、あなたを、脅したりすかしたり、あるいは、泣き落としをしたり、情に訴えたり、あらゆる手段を使って、あなたが別居しないように働きかけてきます。
(場合によっては、暴力をふるわれる可能性も否定できません)

そのような働きかけに対して、モラハラ被害者が抵抗することはむずかしく、結局、別居は実現せずに、もとの生活に後戻りするということになってしまう可能性が高いのです。

したがって、モラハラ夫と別居しようとする場合「夫に黙って出ていくのが原則」であると考えましょう。

別居することを夫には伝えずに、着々と準備を進め、別居を実行するのです。
後にご説明するように、別居の直前までには弁護士に依頼して、別居後は弁護士から連絡をとってもらえるようにすれば、より安全に事を進めることができます。

別居は間違った選択なのではないか?

モラハラ夫との別居を決断できない理由として「別居は間違った選択なのではないか」と悩まれるケースがあります。
モラハラ夫からの、長期間にわたる執拗な攻撃によって、モラハラ被害者である妻は、自尊心を奪われてきました。
常に、モラハラ夫から「間違っている」と決めつけられてきたのです。
そこで、モラハラ被害者は、ことあるごとに「自分が間違っているのではないか」と考えてしまいます。
こと「別居」という重大な決断の際には「自分は間違っているのではないか」という気持ちを強く持たれたとしても仕方のないことです。

しかし、あなたの選択は決して間違っていません。
モラハラ被害から逃れるためには、モラハラ夫と物理的に離れるという選択肢しかありません。
あなたには、家を出ていくことについて、きわめて正当な理由があるのです。

親や友人に反対される(周囲に理解してもらえない)

別居のことを、親や友人に相談したところ、反対されてしまい、別居の決断が揺らいでしまうというケースもあります。

モラハラ夫は「外面がよい」という特徴があります。
モラハラ夫が精神的暴力を振るうのは、家の中だけのこと。
家から一歩外に出ると、モラハラ夫は、非常に人当たりのよい、社交的な人物として振る舞います。
モラハラ夫は、妻の親や友人、会社関係者などの間では、むしろ、理想の人物として、高い評価を得ている場合が多いのです。

だからこそ、あなたが第三者に相談すると
「あんなに良い旦那さまなのに、あなたが我儘なのでは?」
「別居なんて、考えるべきではない」
などと言われてしまうのです。

このように、あなたの苦しみを、親や友人から理解してもらえないことは、心細いことかもしれません。
しかし、第三者に理解してもらうことは、いったん、諦めましょう。

むしろ、モラハラの特徴として「第三者に被害の実態が非常に分かりづらい」という点があることを理解して、別居の準備を進めていくべきなのです。

子どものために、踏みとどまるべきでは?

モラハラ被害者の中には「子どものことを思えば、別居すべきでない」と考える方もいらっしゃいます。

「父親と引き離したら、子どもを悲しませてしまう」
「私には酷い夫でも、子どもには良い父親」

などと思い悩み、別居に踏み切れないというご相談もよくお受けします。

しかし、大切な家族である母親(妻)が、父親(モラハラ夫)から、バカにされたり、責められたり・・といった人格を否定する言動を受けていることを家庭のなかで目の当たりにすることは、子どもにとって、決して幸せなことではありません。

そのことは、子どもの心を傷つけ、悲しませるだけではなく、子どもの脳にダメージを与え、その結果、さまざまな心身の不調を引き起こすともいわれています。(※要参照「No.2 モラハラが子どもに与える影響」)

別居したうえで、お子さんと父親(夫)が面会交流する機会を設けることも可能です。

子どもの健全な成長のためにこそ、別居を決断することが大切です。

別居のために準備すべきこと

別居を決意することができた場合、どんなことを準備していく必要があるでしょうか。

①転居先を確保し、別居日程を決める

まず、別居後の住まいを確保することが必要です。
ご自身で物件を探す、実家やそのほかに頼れるところがあるなら、その選択肢も検討します。
転居先を確保したら、別居する日程を決めましょう。

②必要な手続きの準備など

お子さんがいらっしゃる場合には、子どもの転校や転園の準備も必要になる場合もあります。
また、別居後は、安全のためにも、以前の自宅には戻らないことを前提に、必要なものは別居の際、持ち出せるよう準備を進めます。

③弁護士を探す

別居したことを夫に伝えるのは、弁護士に依頼するのが安全です。
弁護士に依頼すれば、別居後の夫への連絡はすべて弁護士に任せることができます。
そこで、遅くとも、別居の直前までには、弁護士に依頼できるよう、弁護士を探されるとよいでしょう。

モラハラ問題を熟知した弁護士にご相談を

モラハラ夫と別居することは、モラハラ被害から抜け出すために必要不可欠なことではありますが、モラハラの特徴、本質から、モラハラの被害を受けている方が別居を決意することには、様々な困難が伴います。

モラハラ問題を熟知した弁護士であれば、そのようなモラハラ被害者の心情を十分に理解したうえで、適切なアドバイスをすることができます。

別居を考えているものの決意ができない方、進め方が分からない方は、ぜひ一度、モラハラ問題を熟知した弁護士にご相談ください。

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【著者情報】


家事部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:45028)

2007年 慶應義塾大学法学部 卒業

2009年 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了

2010年に司法試験に合格し、東京都内の法律事務所を経て、2014年より弁護士法人グレイスにて勤務

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