モラハラ夫に対しての違和感は、交際を開始して、割と早い段階でやってきました。
付き合って2回目のデートのことでした。
そのときの食事場所で、私は初めてモラハラ夫に対して違和感を感じました。
二人で行った食事場所は、いわゆる「メイドカフェ」でした。
私がモラハラ夫と出会った当時は、アキバ系が大流行している時期でした。
モラハラ夫は、ネットやパソコンに強いタイプの男性であったため、メイドカフェに行くことを提案したのは、彼からでした。
私自身はそこまで、興味のある分野ではなかったのですが、何にせよ単純な性格のため、メイドカフェに行くことに大賛成してついて行きました。
そのメイドカフェで、料理が運ばれてきたときに、それは起こりました。
私たちが行ったメイドカフェでは、注文した料理に、メイドさんがケチャップで文字を書いてくれるサービスがありました。
モラハラ夫が頼んだ料理にも、メイドさんがケチャップで文字を書いてくれることになりました。
そこで、モラハラ夫は嬉しそうに、メイドさんに対して、「○○くんって書いてくれるかな」と発言したのでした。
私は、その様子を見て、楽しそうだな、嬉しそうだなと感じたため、モラハラ夫に対してふと、冗談を言いたくなりました。
私は、モラハラ夫に
「なんか、やらしいね(笑)○○くんだって」と軽い冗談を言いました。
この”やらしい”と言う言葉がまずかったようです。
その場の空気が一転してしまいました。
確かに、私の発言自体もまずかったのは否めません。
しかしながら、その瞬間からモラハラ夫に何を言っても、無反応になってしまいました。
食事をしながらも全くの無言、無視でした。
食事が終わり、そのメイドカフェを出て、早足で、どんどん私をおいて歩き出しました。
ようやく口を開いたのはそこから大分経ってからでした。
モラハラ夫は私に対して、私が、これまで見たことのない態度や口調で「やらしいってなんなの?俺はお前にそんなこと言われる筋合いはない」と言ってきました。あんなに優しいと思っていた人が、一変しました。
私はひたすら謝りました。謝り続けました。
ですが、状況は好転することはなく、モラハラ夫はその後も私を無視し続け、私は、とにかく謝り続け、帰宅してからもメールで何度何度も謝りました。
そして、ようやく話しが出来るようになったのは、それから2日後のことでした。
一般的にモラハラ夫は、ひどい時には1ヶ月以上などと長期間の無視が続き、妻を精神的に追い詰めていきます。
無視という行為はいじめでもよく使われているように、人としての価値を認めず自尊心を奪い劣等感を与える行為です。
モラハラ夫が妻を無視するのは、妻を支配するためです。
それから、私とモラハラ夫とのこういったやり取りは、珍しいことではなくなりました。
持って2週間。
平均にして1週間に1回。
モラハラ夫が私の発した言葉に何か引っかかりを感じて、別の言い方をすれば、言葉の揚げ足をとってキレる、無視をする。
これが繰り返され、私はどんどんモラハラ夫の支配下に入っていくのでした。
清武 茶々
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