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【6話】妻が病気になったなら ~ある日の体調不良~

投稿日:
更新日:2024/11/01
小説版

モラハラ夫は常に自分本位です。

妻が自分の思い通りにならないと、途端に不機嫌になります。

それは、妻が病気になったときも、お構いなしに容赦なくあらわれます。

ある日のことでした。
その日は朝から体調が悪く、会社に行ってもずっとだるさがありました。
どうやら風邪を引いてしまったようです。

会社では周りの人たちがとても心配してくれて、上司から「今日は早く帰ってゆっくり休むように。無理しないように」と、優しく促してもらえたので、その日は定時の18時半に会社を後にしました。

自宅に帰り、モラハラ夫に、今日は体調が悪いことを伝え、少し横になっていました。

にもかかわらず、モラハラ夫は、私の体調が悪いこともお構いなしに、私に対していつものようにお喋りを始めたのです。(※要参照「(2)言葉は凶器 いつも取られる言葉の揚げ足」)

ですが、その日の私はやはりモラハラ夫のお喋りに付き合うことができず、モラハラ夫に
「ごめんね。今日はちょっと体調が悪いので少しゆっくりさせてもらえないかな」と話しました。

普通なら、自分のパートナーの体調が悪いときは心配して、「大丈夫?」の一言くらいはあるものです。

驚きました。モラハラ夫には、妻の体調不良など関係ないのです。

途端にいつものモラハラモードに突入し、不機嫌になり、暴言を吐き出しました。
「お前の普段の自己管理が悪い。そもそもそんなに体調なんて悪くないんじゃないか。」

信じられない言葉でした。
しかしながら、体調不良時のモラハラは、健康な時の”それ”よりも、かなり堪えるものがあります。
私は、その場をなんとか凌いで、夫のモラハラを押さえようと起き上がり、無理をすることにしました。

私は、「大丈夫、大丈夫。少し横になったら、良くなってきたよ。」と、必死で笑顔を作りました。

ところが、これまでもそうであったように、一旦悪くなったモラハラ夫の機嫌を取り戻すのは、そう容易なことではありません。
それでも私は頑張りました。
体調が悪いのに、これ以上のモラハラは耐えられなかったのです。
「私、本当に良くなったから、ご飯作るよ。何食べたい?」
モラハラ夫の機嫌を直すため、普段の接客業でしている以上の営業スマイルをモラハラ夫に向けました。

そして、こうも言いました。
「一緒にスーパーに買い物に行こう」
モラハラ夫は、普段自宅で仕事をしているため、一日のうちで外出をするのは、私が仕事から帰ってきてから、二人で近所のスーパーに買い物に行く時くらいでした。

モラハラ夫にとって、この一言は嬉しかったようです。
私がその一言を発してから、モラハラ夫は出かける準備をはじめ、二人でスーパーへと向かうことになりました。

スーパーへの行き帰り、スーパーの店内、終始モラハラ夫からのモラハラは続いていました。
「そもそも、体調を崩すのは、お前が思い込んでいるだけだろう。自分は健康だ、体調を崩すことはないという意識を高くもっていたら、そんなに簡単に体調を崩すなんてことはない。」
とんでもない理論です。

たしかに、病は気からとは昔から言ったものですが、この理論にはまったく共感ができません。

私は、体調がすぐれない中、無理をしている中で、ひたすらモラハラを受け続け、帰宅してからも、自分の身体にむち打って、モラハラ夫のために晩ご飯を作り、家事をし、早く床に就きたい気持ちを抑えながら、モラハラ夫にこっそり隠れて風邪薬を飲み、いつものようにお喋りなモラハラ夫の話を聞きながら、いつもと同じ時間にモラハラ夫に付き合って、モラハラ夫とともに就寝するのでした。

この日、私はどんなに体調が悪くても、モラハラ夫の前ではそれをみせない、無理をする、ということを学習しました。

一般的にモラハラ夫は、妻が病気になっても心配しません。
モラハラ夫は、他人に共感する能力が欠けているからです。

この話は、私がちょっとした体調不良のときに起こった出来事です。

この数年後、私が病気で入院をし、仕事を3ヶ月間休職し、自宅で静養していたときには、さらなる壮絶な出来事が繰り広げられたのですが、それはまた、別の機会にお話ししたいと思います。

清武 茶々

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【著者情報】


家事部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:45028)

2007年 慶應義塾大学法学部 卒業

2009年 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了

2010年に司法試験に合格し、東京都内の法律事務所を経て、2014年より弁護士法人グレイスにて勤務

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